コンピュータを活用した授業って何?

 せっかく「情報処理概論」という授業でコンピュータの仕組みについて勉強しているのに,「情報処理演習」というコンピュータを使った演習科目が,相も変わらず「Microsoft Office講座」なのにイライラします.
 Office講座でも,Officeの操作方法ではなく,普遍的な「見栄えのいい文章を作る方法」を教えてくれるのならまだましで,テキストが某有名入門本だったり,内容がテキストに沿って文章を作ってゆくだけだったりします.これではOfficeの操作は出来ても,文章は作れないと思うのです.
 私たち生徒は,"何も考えずに"テキスト通りに作ってゆくのですけれども,大半の人はそのテキストの内容を覚えていないし,覚えようとしていません.これではハッキリ云ってムダです.

 何故こういうことを思ったのかといえば,次の文章を読んだから.

ここで大事なのは、“教育の目的が何か”ということです。高等学校とか中学校の場合、自宅にあるパソコンにも慣れなければいけないし、情報科の授業いわゆるPCリテラシもやらなければならない。しかし大学の場合は、もう高校でそのレベルはやってきていると仮定できます。だから、レポートを出すとすると、メールで出しても紙で出しても、どちらでも構わない。ようは、その中身の問題なので。

サン・マイクロシステムズ - Sun Fun Times 〜日本体育大学 編〜

 日体大で,どんな情報の授業が行われているのかはわからない.けれども,こういう考え方は当たり前であると同時に,すばらしいものでもあると思います.
 でも,うちの学校に限らず,こういうムダなことをしている学校というのは結構あると思います.このような授業で一番いけないのは,覚えようとしない人はとことん「覚えない」ということ.

ちなみにその彼は、新卒1年目のニューフェイス君。最近では義務教育からPC操作について教えているので、全員がそこそこ使えるように……なっていない。結局、再教育が必要だ。しかし、仕事は待ってくれない。学校で習い、研修も受けているはずなのに、覚えている操作はほとんどないというユーザーもいる。渡されたマニュアルをひっくり返しても専門用語が山のように出てくる。結局、ユーザーたちは自力での解決をあきらめ(あきらめるのが早すぎない? と思うこともあるが)、わらにもすがる思いで、私に電話をかけてくるのだろう。

悲しき女子ヘルプデスク物語 : トラブルコールよりバーゲンを優先。でも許して。(2/5) - ITmedia エンタープライズ

 上の文章では「自力での解決をあきらめ」という表現がしてありますが,実際には「自分で解決しようという気が"はたから無い"」場合も結構あると思うのです.少なくとも私の同級生たちの半分くらいはそんな感じ…….